リーナス・トーパルズ「それがぼくには楽しかったから」 感想

・生きること
・社会と関わること
・楽しむこと

リーナスは本書にて、この3つを大切なものであると述べている。

読む前、つまりリーナスのことをあまり知らなかった頃は「孤高、隠遁の人」というイメージだった。しかし読後、リーナスも普通の人なんだとわかった。リーナス自身もこの本のなかで「いかに自分がコンピュータオタクという以外では普通の俗物である」ということに何度も言及している。大きな鼻は(外国人ならあんなものだと思うのだけど)、相当のコンプレックスようだ。金銭欲や物欲も、人並みにあるらしい。それらを貪欲に求めなかったのは、今後もLinuxをより良いものにするため、多くの開発者たちとの信頼関係を守るため。すこし葛藤はあったらしい。当たり前だが。私自身、ubuntuを使っているが、この本を読んだことで、リーナスが、Linuxが前よりもっと好きになった。あのペンギンマークの由来も書いてある。
それがぼくには楽しかったから (小プロ・ブックス)
それがぼくには楽しかったから (小プロ・ブックス)

読後、リーナス△、と思わず書き込みたくなる1冊。内容は、主にリーナスの自伝であり人生観が記されていて、技術的な話は全体の1/10くらいだと思ったほうがいい。

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